関連トピックス尖閣諸島 尖閣諸島(沖縄県)の国有化を巡って日中の対立が深まる中、海上保安庁は18日、現場海域の警戒のため、現有の巡視船のほぼ半数に当たる約50隻を投入した。周辺海域では同日、中国の漁業監視船2隻、海洋監視船10隻が集まり、一部が領海侵犯した。海保は厳戒態勢を敷いているが、同日夜までに中国漁船の大船団は確認されていない。 海保関係者によると、尖閣諸島は最も近い石垣島からでも約170キロ離れている。236隻保有する小型の巡視艇のほとんどは性能面から対応できず、パトロールは巡視船が主に担う。海保が保有する巡視船は計121隻で、うち約1割は修理中。今回は稼働できる巡視船の半数に当たる約50隻を、全国の海上保安本部からの応援を得て現場海域に投入した。交代で警戒に当たっている。 中国漁船1千隻が尖閣周辺に向かっているという現地報道もあり、「これまでにない規模の態勢をとった」(海保