冗談が悲劇を生んだ。中国江西省南昌市で、「黒車」と呼ばれる白タクに乗った3人の女子大学生が、運転手から「売春宿に売り飛ばすぞ」などと脅かされ、驚いた1人が車から飛び降り意識不明の植物状態に陥ったのだ。警察は重過失傷害容疑で運転手を拘束したが、検察は「運転手の冗談と女性のけがには刑法上の因果関係がなく、不慮の事故だった」と判断して正式な逮捕を認めず、議論を呼んでいる。「売春宿に売り飛ばす」 上海紙・東方早報のニュースサイトによると5月2日朝、南昌大学の同級生3人が近くの観光地を訪れるため白タクに乗った。 「営業資格のない俺の車によく乗ったな。君らを売春宿に売り飛ばすぞ」 「俺の息子は君らと同じ年頃だ。さらって嫁にするのに都合がいい」 運転手は冗談のつもりだったが、大学生らは凍り付いた。 さらに運転手は悪のりしたのか、回り道をして村の小道に入り込んだ。「道が違う、すぐに停めて。降りる」。必死