中国で２０１２年前後に広がった市民の権利運動「新公民運動」の中心メンバーで、公共の秩序を乱した罪で服役していた人権派弁護士の丁家喜氏（４９）が、１６日に３年半の刑期を終えて出所したことがわかった。支援者らが明らかにした。 関係者によると、丁氏は支援者に対して「みなさんの関心と支持に感謝したい」と話したという。ただ、支援者らが待つ北京の自宅には戻らず、当局に付き添われて湖北省の実家に行ったとみられる。 新公民運動は、共産党独裁への反対を訴えず、言論の自由など中国の憲法が定める範囲で市民の権利の実現を求めていた。だが、体制が動揺するのを恐れた中国当局が１３年以降、関係者を相次いで拘束し、運動は下火になっている。 丁氏は同年４月に拘束された。著名な活動家で新公民運動の名付け親だった許志永氏＝服役中＝らとともに教育の平等や公務員の資産公開を求めていた。（北京＝延与光貞）

【バンコク時事】プミポン国王の死去を受けて1年間の服喪期間中のタイで、黒い服が飛ぶように売れている。 弔意を表そうと市民がこぞって買い求めているためだ。 普段は色とりどりの装いの人々が行き交う首都バンコクの風景は、13日にプミポン国王の死去が発表されてから一変。大半が黒を基調とした服を身に着けている。 バンコクのビジネス街シーロム地区の市場にある洋装店は17日昼、黒い服を求める客でにぎわっていた。女性店主（62）によると、同店の婦人服の販売数は通常1日30着程度だが、死去が発表された13日だけで黒い服を中心に300～400着売れた。その後も「数え切れないほど」の売れ行きで、「需要に追いつかず、他店と仕入れを競っている状態」と言う。 黒い服を買いに来たOLのサーイさん（30）は「きょうは3着ほど購入した。私の会社では決まりはないが、1年間は黒い服を着て追悼するつもり」と話す。 需要