在ソウル二日目。原稿執筆、またたまったメイルの処理を続ける。 在ソウルの外交関係者にインタビュー兼昼食。いろいろな観点のお話を伺う。昼から午後まで。夕方から、明日から参加する会議のレセプションおよぶ運営会議。既に六年目を迎えたこのフォーラムの運営委員を務めている。 日中韓の漢字文化は時に問題を惹起する。今回の“国有化”がそうだったが、実はこのところ日本政府が使用した“懸案”という用語が問題になっている。漢語圏では“懸案”と言う語が、長期的に解決できない“問題”としての使い方をなされており、日本がこの用語を使うと、それが“(外交)問題” として認知されているものとして認識される。それが正しいかどうか別にして、そのような漢字ごとの意味の相違について考えながら使用しているかといわれれば、そうではないだろう。お互いに、である。漢字故の分離さもあれば、面倒さもある、ということだろう。