推敲は「僧推月下門」と「僧敲月下門」のどちらの方が風情があるかを考える芸術的な営為だけではない。推敲には単純に誤字脱字を無くしていく校閲も含まれている。従来、単独執筆における印刷会社に入稿するまでの推敲には以下のようなやり方があった。 ・機械チェックで推敲 ・一週間あけて忘れたころに推敲 ・縦横変換して推敲 ・紙に印字して推敲 ・PDFに出力して推敲 いずれも執筆時とは違った環境で読むことで誤字脱字に気付こうという工夫が見られる。 さて、電子書籍端末のひとつであるKindleは気になる箇所を「ハイライト」したり、「メモ」を残したりできる。しかも電子インクの発明によって紙製書籍を読むくらい集中して、あるいは紙製書籍を読むよりも集中して読むことができる。誤字脱字にも気付きやすい。そこで第六の推敲として電書推敲という手もあると気付いた。 この電書推敲は、一度KDPで出版した自分の電子書籍を読んで
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