出版社として考えよう。 Kindle Unlimited(以下アンリミ)に、単品の販売が期待できる新刊はあまり置きたくない。アンリミに期待されるのは、数年経ってもうほとんど動きがない本からの再収入である。だから、新刊はラインナップさせずに、古くなってから並べる戦略が合理的だ。あるいは、まったく並べない戦略もありえる。 KDPプレイヤーからも考えよう。 アンリミに登録するためにはKDPセレクトへの加入が必要だ。KDPセレクトに加入したら、自動的にアンリミに登録されてしまうとも言える。 KDPプレイヤーも、出版社と同じように、新刊の発売タイミングではアンリミには入れたくない。望ましいのは、ある程度単品で売上げを作ってからが望ましいだろう。すると、奇妙なジレンマが発生する。 これまではまずKDPセレクトに登録し、90日間はAmazonのみで販売をしてから、その後マルチプラットフォームへの展開と切
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