※イメージ写真この記事の写真をすべて見る 紙と電子書籍の“体験”をつなげていきたいと話す、トゥ・ディファクトの加藤社長 電子書籍は現在、さまざまな端末・アプリを通して読まれている。電子書籍が誕生したのは、1990年代のことだ。CD-ROMを使った「データディスクマン」(SONY)が発売されたのが1990年。1993年にはNECがフロッピーディスクを利用した「デジタルブックプレーヤー」が発売され、他にも複数の電子書籍リーダーが販売されている。 しかし、それらはすべて2000年を迎える前に販売が終了、ほとんど普及することはなかった。記録媒体の大きさ、記録容量などにも課題が多く、「早すぎた電子書籍」だったと言える。 ところが2010年、「電子書籍元年」とさかんに語られるようになった。2007年に米国でAmazonが「Kindle」を発売、それに加えてAppleの「iPad」が2010年に発売され