フルタイムで働く女性(非正社員含む)が昨年6月にもらった基本給など所定内給与の平均が、前年より2・3%多い23万8千円となり、過去最高だった。依然として男性給与の約7割にとどまるが、男女間の格差は4年連続で過去最小となった。 厚生労働省が19日、毎年実施している賃金構造基本統計調査を発表した。従業員10人以上が働く全国約5万事業所で、昨年6月に支給された所定内給与の金額をまとめた。残業代やボーナスなどは入っていない。 フルタイムで働く人全体の給与は、春闘による賃上げや人手不足などを背景に1年前より1・3%多い29万9600円と2年ぶりに増えた。男性が1・1%伸び、女性も2・3%増。卸・小売業や宿泊・飲食サービス業などで増えた。 男性より女性の給与の増加幅が大きく、男性の給与を100とすると女性は72・2となる。男女差は比較できる1976年以降では最も小さい。厚労省は「女性の勤続年数が長くな
「たかの友梨ビューティクリニック」を経営する不二ビューティ(東京)と同社の従業員が加入する労働組合のエステ・ユニオンは19日、組合員向けに、子育てと仕事の両立支援制度を導入する労使協約を結んだと共同発表した。 組合員は希望すれば、子どもの小学校入学(法律では3歳未満)まで短時間勤務制度を使えるようになり、小学校在学中(同入学前まで)は残業を免除される。勤務シフトづくりも、組合員の子どもの休みに合わせる配慮をする努力もするという。 昨年10月、マタニティー・ハラスメントや残業代未払いがあったとして従業員ら3人が同社を提訴。法律で短時間勤務が認められているのに、会社から「育休復帰後はフルタイムでしか戻れない」などと説明されたとも訴えた。12月に和解し、組合と同社は女性が働きやすい職場環境づくりに取り組むと合意していた。 組合員の人数は非公開。組合の… こちらは有料会員限定記事です。有料会員にな
低賃金のアルバイトに正社員並みのノルマや長時間労働を課す「ブラックバイト」に対抗しようと、関西の学生が21日に労働組合「関西学生アルバイトユニオン」を結成する。東京、札幌に次ぐ全国3番目の学生労組。泣き寝入りを強いられてきた学生に団結を呼びかける。 まずは京都大、大阪市立大、同志社大、関西大などの学生約15人で立ち上げ、大阪市内に事務所を置く。関西の学生を対象に月200円の組合費で組合員を募る。メールで労働や奨学金の相談を受けるほか、労働法規のセミナーも企画。弁護士や司法書士を顧問に招き、雇用主との団体交渉にも臨む。 共同代表に就く関西大3年の渡辺謙吾さん(22)も以前にブラックバイトを経験している。バイト先の大阪の書店の時給は750円だった。当時の大阪府の最低賃金は800円。レジのお金の不足分はバイトの給料から引かれた。 「これっていいの?」。疑問が膨らみ、昨年6月から他の学生にアルバイ
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