アジア図書館づくりは“アジアを知らない”から始まった 1970年、アジアを学ぶ市民大学自主講座が大阪府立労働会館で始まりました。アジア研究者、ジャーナリスト、戦争体験者、アジア商社マンなどを講師に迎え、関心あるテーマ、地域を選び、自由に議論する市民のための勉強の場でした。1年間に20回、10年間で200回を記録しました。 1980年、大阪中之島フェスティバルホールで、第1回アジア音楽祭を開催しました。2000人のお客様が楽しんでいただきました。アジアに音楽なんてあるのか、という偏見を打ち破る出来事になりました。私たちが企画したイベントは、80年代への熱いメッセージでした。人びとのこころに届いたのです。音楽専門家ではなく、普通の市民の目線で考えた企画の大切さです。 本と人と文化をつなぐアジア図書館 1981年、「アジア図書館・アジア会館をつくりたい」という願いから私たちの新しい創造的市民活動