■内容紹介(Amazonより。以下全作品同様) 普通の町に生きる、ありふれた人々がふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集 ■感想(Amazonカスタマーレビューより一部抜粋。以下全作品同様) 人の感情の細かい襞をすくいあげるような感じで丁寧に描かれた文章で、どれもありふれた事件なのですが読みごたえはあります。特にこの短編集では、男の人の描き方が非常に上手いなあという印象を受けました。主人公と深くかかわることになる男たちが皆、ある種の不快感をこちらに与えてくるのですが、それが妙に現実味があるというか、こういう人いるよねっていう絶妙な気持ち悪さなの…… 私が今まで読んだ辻村さんの小説の中で、1番凡庸なお話だったな…というのが読後の感想です…… 他、詳細はこちら 第144回直木賞(2010年下半期) – 道尾 秀介『月と蟹』