昨年は景気の好転が見られたが、依然、将来への心配は尽きない。10年後も安定した暮らしができるようにいますべきことは何だろうか。 いまの自分の「時給」は? 10年先のキャリアを考える前に、まず確かめてほしいことがある。現在の自分の時給だ。去年の年収を総労働時間で割ると、おそらくサラリーマンの多くは2000~5000円前後に収まるはずだ。 ここで日本人の時給を考えてみよう。ファストフード店でバイトすると、時給約800円。プログラマーや介護福祉士は2000~3000円、優秀な塾講師や家庭教師で5000円ぐらい。弁護士などの高度な専門職になると、一気に上がって約3万円。マッキンゼーのシニアコンサルタントだと1時間8万円取る。日本人の時給にはおよそ100倍の差があり、一般的なサラリーマンは、東大に合格させる家庭教師の大学生と同じか、その下というのが実態だ。 時給の差は、1時間の労働が生み出す付加価値
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