大迫力のエンジンオーバーホールは mm単位の繊細な作業だった 自動車には、数年に1度ある車検やディーラーでの点検、そして運転する前に自分でする運行前点検なんてものが義務付けられている。法の拘束力があるのは、車検ぐらいであとは個人任せ。 空を飛ぶ飛行機にも車検のような整備義務があり、問題の早期発見や安全運航を担っている。一番ベーシックなのは、運航前に行なう点検だ。ただ自動車と違って法で義務付けられており、安心・安全の基本となる。 次はほぼ1ヵ月ごとに行なう点検や、1年おきの点検、もっとも大掛かりなのは4~5年おきに行なう重整備だ。重整備では、客室内のものをすべて取り外して、構造体の検査をするだけでなく、外装のペンキもすべて剥がして塗りなおすほど。およそ1ヵ月間空を飛ばさず、毎日詳細な部分まで検査されるのだ。 さらにエンジンは、部品1個1個まで分解して、洗浄・検査・修理・再組み立て・試運転を行
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