禁止令「裏技」で骨抜き 知らない間に教室内で撮影された自分の顔写真が、ケータイの学校裏サイトにさらされていた。 2007年冬、京都府の高校に通うエミ(仮名)は画面を見てぼう然とした。 〈ブス 死ね!〉 〈中絶したらしいよ〉 きっかけは、自分のホームページにカレシの写真を載せたことだった。裏サイトは、20人以上の同級生が代わる代わる書き込む悪口で膨れ上がっていった。授業中も刻々と更新され、隠し撮り写真も毎日のように加えられていく。エミがサイトの存在に気づくと、同級生は真正面からケータイのカメラを向けてきた。勝手に張られた写真は、50枚以上に。 「いつどこで見られているか分からなくて不安だった」 エミは1か月後、学校に行けなくなった。 文部科学省が昨年11~12月に実施した全国調査では中学2年生の25人に1人、高校2年生だと10人に1人がネットいじめを受けたことがあると答えた。 「学校に持ち込