日本では近年、東京レインボープライドのようなLGBTQ関連のイベントや、ガザ情勢をめぐるデモ、ジェンダー平等を訴える運動が見られるようになった。しかし、その規模は欧米に比べれば小さく、社会を二分するような激しい文化戦争には発展していない。 その傾向は大学でも同様で、米国のように「Woke(ウォーク)」をめぐる対立が大きな争点になることはまれだ。 なぜ日本の若者は「ウォーク化」しないのか。 そう問いかける記事を、上智大学の言語教育研究センターで講師を務めるフィリップ・パトリックが、英国の保守系雑誌「スペクテーター」に寄稿している。 パトリックは、そのことを実感した出来事として、自身が担当するクラスでのエピソードを紹介する。教材として、米国の社会心理学者ジョナサン・ハイトのインタビューを扱った際、「Woke」という言葉が登場したが、学生のほとんどがその意味を知らなかったという。

