★★★★☆(評者)池田信夫 競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書) 著者:大竹 文雄 販売元:中央公論新社 発売日:2010-03 おすすめ度: クチコミを見る 経済学を学んだ人とそうでない人の最大の違いは、効率と公平の違いを理解できるかどうかだろう。たとえば「人口の少ない地方に高速道路を建設するのは非効率だ」と経済学者がいうと、政治家は「同じ日本人なのに地方だけ高速を使えないのは不公平だ」と反論する。これは論理的には反論になっていないのだが、後者の議論のほうが政治的には通りやすい。 このように平等を好む感情は、世界のほとんどの民族にみられるので、人間の遺伝子に埋め込まれているためとも思われる。しかし本書によれば、類人猿の実験では平等に分配する傾向はみられず、人間の子供も3~4歳までは利己的に行動するという。つまり公平感は遺伝形質ではなく、社会的に獲得された感情なのである。
ベトナムに住んでいると、モノのありがたみがよくわかる。なぜならば、この国は、まだモノが少なく、品質もよくないからだ。北部から南部までバスで縦断したのだが、道路の舗装状態の悪さには辟易させられた。こういう状況で、道路の舗装状態がよくなれば、きっと直接幸福度は上がるだろう。 だが、今日の日本に目を移してみると、社会にモノはあふれかえっている。確かに、高級品と中級品の区別はあるかもしれない。しかし、その実質的な性能はほとんど変わりがなく、違うのはブランドイメージだけである。こういう時代に、モノを売ろうというのはなんとも不自然な気がする。アメリカの自動車市場が崩壊したそうだが、これも、そもそも必要もないものを売っていた化けの皮がはがれただけであろう。 日本の国是は、どうやら「モノづくり」ということらしい。確かに、いままで不可能であったことを可能にする技術・・・たとえば、最先端の医療機器の開発だとか
気持ちはわかります。気持ちは、ね。 日本のためにならない「FREE」礼賛論を疑え! | 岸博幸のクリエイティブ国富論 | ダイヤモンド・オンライン 人類の歴史で、純粋な情報そのものが売買されたためしがあったのかな?私たちはいままで、実のところ、一定のパタンでインクの染み付いた紙の束(書籍)や溝のいっぱいついたビニールの円盤(レコード)を買ってきただけじゃないのかな?もし、情報がそこから離れて自由に動き出したとき、果たして、その変幻自在な、つかみどころのない「情報」とやらを売ることは本当にできるのだろうか? でも、昔の人たちは、そんなことを心配する必要はなかった。情報とそれを運ぶ物理的媒体は、完全に一体化していて、実際には、どちらを売っているのかなんて気にする必要がなかったからだ。 しかし、デジタル機器の登場がそんな平和な時代を終わらせてしまった。デジタル機器は、情報を物理的媒体から独立した
最近読んだ本。 本田健さんとバシャールさん著の 「未来は、選べる!」と言う本を読みました。 本田健さんは自己啓発本とか、経済のことや 幸せについての著書が中心の方で その類の本だと思って読み始めたのです。 ですが、 なんと、バシャールさんは この地球上の人物ではないそうですよ。 チャネリングでの対談だそうです! うああああオカルト的??? 実は結構昔からこの方の著書はあったらしいですが 初めて知りました。。。 とにかくすごいSF的な概念も有する本ですが パラレルワールド的な地球?のこととか 読んで見て、 ちょっと経った今日思ったこと。 近い未来 日本円でも、ドルでもない 世界通貨みたいなインターネットで使える ポイント通貨が生まれないかしら。。。 Xboxでダウンロードソフトを買ったりするときの「ゲイツポイント」 いや、「MSポイント」みたいなーー? んでもって アマゾンでは個人での販売取
田原総一朗氏がツイッターで、小泉・竹中路線を3つのツイート(つぶやき)で簡潔に要約している。 <竹中さんは規制緩和を主張した。日本は規制が強いのでもっと自由化すべきと主張したのです。小泉内閣の後半は景気が良くなりました。そこで企業は従業員を増やしたのですが、正社員は解雇出来ないので、派遣労働者など非正規社員を増やしたのです>(7:40 AM Mar 29th) <ところがその後アメリカの金融パニック等起き日本も景気が超悪化した。その為に企業は派遣労働者や非正規社員を大量にリストラした>(7:51 AM Mar 29th) <そこで格差の広がりが大問題となった。小泉さんと竹中さんはセーフティネットをやろうと思っていたが出来ないで終わってしまった。その為批判の的となったのです>(7:52 AM Mar 29th) (以上の3ツイートはいずれも、freetibet1111さんへの返答のかたちで書
日経ネット - パソナ、今春卒業予定の大学生就業支援 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100316ATDD160CI16032010.html <パソナグループは16日、今春卒業予定の大学生の就業を支援する取り組みを始めた。無料研修を実施し、希望者をパソナの契約社員として雇用したうえで顧客企業に派遣する。大学生の就職内定率が低迷するなか、就職の見通しが立たなかった学生が働きながら職場を探せるようにする。今後1年間で2000人規模の研修実施を目指す。 学生に31.5時間の研修を受けてもらい、文章の書き方や電話応対、名刺交換の作法など基本マナーを教える。職種や業界別のセミナーも開き、社会人としての基礎知識を身につけられる内容にする。 研修後、希望者はパソナの契約社員として最長2年間雇用する。参加者は契約社員として働くのと並行して「営業」「経理」といっ
先日の「日本は「消費者独裁国家」である」に対して、EU労働法の専門家・濱口桂一郎(hamachan)氏よりツッコミが入った。 EU労働法政策雑記帳 - 労働の消費者は使用者です、もちろん。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-b158.html 「日本は「消費者独裁国家」である」について、<云ってることはおおむね正しい。というか、おおむね賛成>とした上で、私がそこで書いた <雇用であれば労働者が「善」、会社が「悪」> という部分に対して、濱口氏は <経済学の初等教科書を引くまでもなく、労働の供給者が労働者であり、労働の消費者が使用者であります> と指摘している。 この指摘はまったくその通りであり、「経済学」的に言えば、<労働の供給者が労働者であり、労働の消費者が使用者>となる。 労働者は、「労働サービス」の供給者・提
日本ではつねに「消費者が善」だ。 学校に文句を言う「モンスターペアレント」。 企業にわがままを言う「モンスター顧客」。 病院に世話をやかせる「モンスター患者」。 サービスを受ける消費者は「絶対善」であり、 サービスを提供する側は、そのコストとリスクをかぶる。 雇用であれば労働者が「善」、会社が「悪」。 賃貸住宅であれば借りる人が「善」、大家が「悪」。 日本ではいつも「弱者」が「善」で、「強者」は「悪」である。 「弱者」の権利は守られるが、「強者」の権利は守られない。 コストやリスクを負いたくない消費者は、つねに多数派である。 政治もマスコミも、この「モンスター消費者」には逆らえない。 消費者が「善」、その取引相手は「悪」、という論調をマスコミが作り、 それを政治が追認して、新しい規制、新しい役所ができていく。 最近では「こんにゃくゼリー」騒動が典型的だろう。 こういう騒動は、実は政府には「
【台北・大谷麻由美】あらゆる公共の場所で母親が赤ちゃんに授乳できる権利を保障する条例が今月から台北市で施行されている。デパート、バスや地下鉄、飲食店などで授乳を阻害する行為をした場合、最高3万台湾ドル(約8万8000円)の罰金が科される。授乳中に閉め出しを受けた母親らの「公開授乳」など強い抗議活動を受けての条例。台湾立法院(国会)でも同様の法案が審議中で成立すれば台湾全土で「授乳権」が保障される。 条例制定のきっかけは05年10月の「授乳拒否事件」。市内の展示施設で母親5人が授乳しようとしたところ、施設側が「胸をはだけて授乳するのはみっともない」と会場から5人と赤ちゃんを追い出した。翌月、約30人の母親と赤ちゃんが「公共の場所での授乳権」を勝ち取るため、台北市美術館前の広場の木陰で一斉に公開で授乳。「授乳は悪いことなのか」と抗議した。 抗議活動を企画した台湾母乳協会によると、母親たちは普段
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