本との出合いプロデュース 「世界をつなぐ中継点」 メトロ書店 読書サポートやサイン会、ビブリオバトル… 長崎市を拠点に福岡、神戸などで4店舗を展開するメトロ書店(川崎孝代表)。オンライン書店の台頭や電子書籍の普及などで、店舗を持つ書店を取り巻く環境は厳しさを増しているが、同店では読書アドバイザーによる本選びのサポートや作家らのサイン会など“リアル書店”ならではのサービスを実施。本との出合いをプロデュースする営業スタイルにこだわっている。 書店を経営する川崎興産は1959年設立、今年3月で60周年を迎えた。65年に開業したメトロ書店1号店は当時、長崎市大黒町にあった映画館「長崎ニュース劇場」の一角に小さな売り場を設け、映画関係の本などを販売していた。フランス語で地下鉄を意味する「メトロ」という店名は、同劇場が地下にあった事に由来している。 80年、同町に旧本店をオープン。当時としては売り場面