トラックドライバー不足を受けて荷主の物流共同化が一段と活発になってきた。若年ドライバーの不足や高齢化により「運べなくなる時代」を見越した効率的な物流体制を構築するため、同業種・異業種間で荷主主導による戦略的な共同物流の事例が増えている。 アサヒビールとキリンビールは北陸で共同配送センターを開設するほか、味の素など食品メーカー4社は共同物流を担う合弁会社を設立することで合意。共同物流のメインプレイヤーとして荷主が台頭し、共同物流は従来より一歩踏み込んだスキームになりつつある。 アサヒ、キリンは北陸で共同配送センター、協業範囲が拡大 比較的早い時期から共同物流に取り組んできたビール業界では近年、協業の範囲をさらに拡大させている。アサヒビール(本社・東京都墨田区、平野伸一社長)とキリンビール(本社・東京都中野区、布施孝之社長)は石川県金沢市に共同配送センターを開設し、両社の関西エリアの工場から配