黒川清氏(以下、黒川):臨時国会、内閣改造、そして都議会議員選挙と、それぞれの争点になっているように、受動喫煙対策はもう政治的な問題なんです。 津川友介氏(以下、津川):これを一歩でも前に進めるには、どうすればいいと思いますか? 黒川:まず必要なのは、議論の整理でしょう。例えば、噛み合わない議論の例として、「酒も飲み過ぎれば体に害のある嗜好品だが、アルコールも規制するのか」という反論がありますね。しかし、これはいくつかの点で的外れです。まず、今回、別にたばこそのものを規制しようとしているわけではない。 津川:そうですね。お酒を一人で飲んで楽しむだけなら個人の自由です。しかし、受動喫煙というのは、隣の席の人に無理やりお酒を飲ませるようなもの。他人にアルコールの摂取を強要すれば、場合によっては犯罪です。「自分で飲むのはいいけど私には飲ませないで」と言っているだけなんです。 黒川:それにこれだけ
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