Jリーグチェアマンを4期8年にわたって務め、2022年3月に退任した村井満氏が異例の転身を遂げた。23年1月22日付で日本バドミントン協会の副会長に就任。さらに6月の役員改選後の会長就任予定者となった。 退任後から新たな事業を起こしていた村井氏は、なぜ門外漢であることを承知の上で、しかも当時、不祥事の連鎖に揺れるバドミントン界へ身を投じたのか。63歳、自身も驚いたオファーを受諾するまでの経緯や、バドミントン界でも引き続き実践していく「3カ条」の信念で下した決断を追った。 緊張のデジャブ目の前で道が二手に分かれるとき、予想もしていなかった事態が生じたらどちらへ進むのか。村井満は言う。「緊張する方を選ぶのが、常に私の判断基準でした」と。 「できるかできないか、というギリギリの仕事を前にしたときは緊張する。簡単にできる、もしくは絶対に無理だというときは緊張しない。Jリーグのチェアマンとい