戦中戦後の混乱などで卒業証書を受け取れなかった人たちを対象にした卒業式が東京外国語大学で行われ、91歳から100歳までの5人に卒業証書が手渡されました。 東京・府中市で行われた式には、戦中戦後の混乱などで卒業証書を受け取れなかった人やその遺族、合わせて5人が出席し、立石博高学長から一人一人に卒業証書が手渡されました。 代表として、100歳のジャーナリスト、むのたけじさんがあいさつしました。むのさんは昭和11年度の卒業生ですが、陸軍の青年将校らが東京の中枢を占拠し、政府要人らを殺害した「二・二六事件」で卒業式が行われなかったということで、「戦争は教育や文化などあらゆるものを壊してしまう。きょう卒業証書を受け取って、自分の中でもけじめをつけることができた。母校に感謝したい」と話しました。 また、昭和21年度の卒業生の笹岡太一さん(91)は「在学中に徴兵されて配属先に向かう列車の中で、親孝行がで