盛岡市盛岡駅西通1丁目の県立図書館(鈴木文雄館長)で、図書館業務の民間エキスパートが腕を振るっている。総括責任者に今春就任した小林是綱(ぜこう)さん(64)=山梨県笛吹市在住。全国初の特定非営利活動法人(NPO法人)運営となった山中湖情報創造館(山梨県)などの館長を務め、先駆的な図書サービスを実践してきた。県立図書館でも新たに営業職を採用するなど、民間感覚を生かし、新たな情報と知識の拠点づくりを進めている。 小林さんは昨年まで山梨県の常徳寺住職を務めながら、司書として図書館の仕事に携わってきた。 山梨県の石和町立図書館長時代には、公共図書館で初めてビデオテープの貸し出しを行い、同県の八ケ岳大泉図書館長を務めたときは全国で初めて自動貸し出し・返却機を本格導入。さまざまな図書設備を先駆けて取り入れたことで知られる。 県立図書館は指定管理者制度移行4年目。指定管理者の図書館流通センターにその手腕