バイオサイエンス分野のOA学術雑誌であるeLifeが、査読に回す論文は全て採択するという、ラディカルな試みをすると発表しました。論文著者に、出版プロセスに対するより大きなコントロールを与えるという目的で、300論文ほどを対象に試行するとのことです。 eLifeは現在、投稿論文のうち約30%を査読に回し、そのうちの約半数が最終的に採択となります。他方、今回の新しい方式では、投稿された論文はまず一人か複数のシニア・エディターにより吟味され、エディターの判断で査読に回すと決定したら、eLifeは当該論文が必ず出版されることにコミットしたこととなります。出版にあたっては、論文だけでなく、判断のレター、査読レポート、著者のレスポンス、それからプロセスについてのエディターからのステートメントが添えられます。 論文が出版されるか否かの最終判断は、論文著者にあります。著者は、査読プロセスなどにより重大な欠
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