いまや、一家に一台は必ずあるのが当たり前となった「体重計」。その大手メーカーとして知られるのが株式会社タニタだ。体重計を、体脂肪率を表示する「体脂肪計」、骨量や内臓脂肪までもわかる「体組成計」へと発展させ、現在では全身の体組成もチェックできる機種まで取り扱っている。体重計のトップブランドの1つだ。 そんなタニタだが、もともと体重計などハカリを作る会社ではなかった。会社創設時には、シガレットケースやパイプなど金属加工をメインとし、自転車用のライトやオーブントースター、ライターなどの製造を行なっていた会社だったのだ。 ではなぜ、体重計を製造するようになり、今日の成長につなげたのだろうか。現在に至るまでの流れと、現在の体組成計に盛り込まれている技術などについて話を聞いた。 ● 「トースターやライターのメーカー」が、日本初の体重計を製造 「昔の日本では、体重計は銭湯にしかなくて、みんな銭湯で体重を