子供ができて、楽しみも増えた反面、大変なことも増えた。当たり前のようにできていたことが、とたんに難しくなる。たとえば、外出。これまでは、大人二人が身支度を済ませれば、すぐに出発できた。しかし今は、子供のおもちゃやミルク、ご飯などを用意しなければならない。 とくにやっかいなのがミルクで、50~70℃程度のお湯を魔法瓶に入れ、さらに携帯用の粉ミルクを用意している。外出先では、ほ乳瓶に粉末を入れ、魔法瓶からお湯をそそぎ、温度が高すぎれば水で冷やす――という作業が必要だ。まぁ、とにかく面倒な作業である。 そんな風に思っていたところ、2007年、革命的な粉ミルクが登場した。粉ミルクをキューブ状に固めた、明治乳業の「ほほえみ らくらくキューブ」(以下、らくらくキューブ)である。 これは、こぼれたり、手にこびりついたり、なにかと扱いにくかった粉末ミルクを、タブレット状の固形にまとめた画期的な製品だ。 結