大阪府の橋下徹知事は24日の定例会見で、図書館業務と監査業務を都道府県レベルでは全国で初めて民間委託する方針を明らかにした。行政サービスの効率化を目指し、特定の業務を民間に委ねる「大阪版市場化テスト」の一環。事業者募集などを経て来年度から実施する。 図書館、監査業務のほか、税務、水道維持管理など5業務も委託。合わせて約13億8千万円のコスト削減を見込んでいる。医薬品承認申請受け付け業務についても検討したが、事業規模が小さいため民間のノウハウを生かすことは困難と判断した。 橋下知事は「『民』の斬新な発想で公共サービスの充実を図ることができればよいと考えている。多くの事業者の参入を期待している」と述べた。