霞が関の各省庁では、政策の方針や組織運営など省のかじ取り役として大臣官房という組織が置かれています。6月17日、そのトップである官房長に総務省で初めて女性が就任しました。組織の要を担うのは、子育てをしながら官僚のキャリアを積んできた山田真貴子さん(55歳)。率直に「仕事を辞めようと思ったことは何回もありますよ」と語る山田さんに、一体どうやって両立させているのか、働き方について聞きました。(経済部 篠崎夏樹) 山田さんは、昭和59年(1984年)に旧郵政省に入省。情報通信分野の国際交渉や日本の技術の海外展開、それにインターネット上の消費者保護の法律立案など、幅広い分野でこれまで仕事をしてきました。 家庭では高校生の長男がいます。山田さんが長男を出産したのは入省14年目のときでした。仕事のキャリアはある程度積んでいたものの、子育てとの両立は自転車操業で、保育園やベビーシッターのほか、夫と交代で