アメリカの政治風土には、大都会はリベラル、地方は保守という傾向が強い。大都市の場合は世界中から移民が流入するので多様性が生まれるし、富裕層も「アメリカは理想主義の実験場」と考える傾向があるので、福祉政策への理解がある。さらに貧富の格差のある中では、行政サービスへの期待も大きく、それがリベラルな風土につながっている。一方で、中西部などの農業地帯では、開拓時代からの自主独立の気風が残っており、それが政府に頼らないという「小さな政府論」という保守主義につながっている。 一方で、日本の政治風土を見ているとアメリカとは全く逆の現象があるようだ。まず、日本の地方では「大きな政府」への期待が強い。反対に、大都市では、特に近年になって「小さな政府論」による地域政党が多く生まれている。 この新しい都市型の地域政党としては、まず2008年から09年にかけて、大阪に「大阪維新の会」が生まれている。そして、今度は