【前編】から続く。 小説はフィクション、歌詞はノンフィクション――「やっぱり自分の中に残っていくのは、本当にあった出来事」 『キネコレ ~NAOTO KINE SONGS COLLECTION~』(12月24日発売) ――木根さんは小説家、文筆家としてこれまで30作以上発表しています。フィクションの世界を描くことが多いと思いますが、「泣かないで」を始め、歌詞は自分を投影したリアリティがあるものが多いですよね。 木根 歌詞は色々なことをイメージしていると、架空のことを書けなくて。でも自分の人生ってそんなに色々あるものではないから、そうすると、ある時から人の恋愛話を歌にすることがすごく多くなってきて。もちろんフィクションもあるけど、やっぱり自分の中に残っていくのは、本当にあった出来事が一番大きくて。それは今も変わらないです。だから他のアーティストの曲をプロデュースするときは「詞は書いてね」って