北欧・フィンランドは、広大な森と湖に代表される豊かな大自然を有する国です。機能性とともに洗練された美しさを誇るフィンランドの家具やインテリア、テーブルウェアなどのプロダクトは永く愛され、日本でも近年人気が高まり続けています。 1917年にロシアから独立したフィンランドは、ナショナリズムが高まる中、新しい国づくりと国民のアイデンティティを取り戻すために様々な側面でモダニズムが推進されました。その動向はガラスの分野も例外ではなく、1930年代にミラノ・トリエンナーレや万国博覧会などの国際展示会、それらに向けた国内コンペティションが数多く開催されるうちに、よりモダンなデザイン性が求められるようになりました。デザイナーが手がけた芸術的志向の高いプロダクト「アートグラス」において、フィンランドらしさが芽生えていったのもこの頃のことでした。 第二次世界大戦後、若きデザイナーたちがしのぎを削って提供した
![フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン | 東京都庭園美術館 | TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5c4e6bce8ac64801205f4484e66555210a6464b1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.teien-art-museum.ne.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F06%2Faa00107c972d566e887e06d0009ca888.jpg)