国会図書館の遊佐啓之電子情報企画室長が9月13日、新聞著作権小委員会で電子納本制度案の修正版について説明した。紙面イメージのように、内容を変えずに版面を電子化したものは当面収集しないと語った。新聞社発行の刊行物で収集対象となるのは、パソコンやiPad(アイパッド)向けに独自に編集、刊行している媒体に限られる見通しとなった。 収集した刊行物は、国会図書館内で閲覧、印刷できるようにするとしている。遊佐氏は「対象となる刊行物をこちらで全てリストアップすることは難しい。制度案が固まったら、説明会を開きたい」と話した。来年の通常国会に、国会図書館法の改正案を提出する方針。法案が成立すれば、施行は2013年になるとの見通しを示した。