◆進撃のドイツ語圏ミステリー 2011年にドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハの『犯罪』が邦訳されて以来、日本国内でドイツ語圏ミステリーへの注目度が格段に上がってきている。2011年以降に新たに紹介されたドイツのミステリー作家にはゾラン・ドヴェンカー、ネレ・ノイハウス、フォルカー・クッチャー、オリヴァー・ペチュ、イザベル・アベディ、マックス・ベントーらがおり、オーストリアのミステリー作家にはマルク・エルスベルグ、アンドレアス・グルーバー、レーナ・アヴァンツィーニらがいる。(※ゾラン・ドヴェンカーは2011年邦訳の『謝罪代行社』以前にジュヴナイルミステリーの《半ズボン隊》シリーズが2作訳されている) また、翻訳が途切れていたセバスチャン・フィツェックやヴォルフラム・フライシュハウアー(両者ともドイツ)も新たな作品が翻訳された。2013年にはドイツの作家ヴォルフガング・ヘルンドルフ