2013年7月から、改正国立国会図書館法が施行される。出版社が発行する電子書籍・電子雑誌などのうち、無償のものでDRM*のないコンテンツが納本義務の対象となる。 図書館のオンラインコンテンツの収集は、国内ではまだまだ手探りの状態だが、海外でも模索が続いている。2013年3月6日に行われた国会図書館の講演会では、ドイツ国立図書館(DNB)の事例が紹介された。 ドイツ国立図書館の現状 講演したコルネリア・ディーベル氏は、DNBのオンライン情報資源タスクフォース責任者として、オンライン情報資源の収集や、その自動処理に取り組んでいる。 ドイツでは法改正によって、2008年から電子書籍などのオンラインの出版物も納本することが定められた。DNBでは公衆ネットワーク上で利用可能な全ての電子書籍、電子雑誌、音楽ファイルを収集しているという。 1998年にドイツの全大学が電子論文の提供、2002年にはドイツ