Kyoto CabinetのMapReduceフレームワークは1台のローカルマシンで動作するものだが、マルチスレッドによってマルチCPUコアを使い切ることには重要な意味がある。そういったスレッド関係の機構はフレームワーク内で暗黙的に管理されるので、アプリケーションプログラマはそれらについて考える必要はない。 以前の記事でも述べたが、MapReduceフレームワークは既に2つの並列化オプションをサポートしている。XPARAMAPはmapperを並列化し、XPARAREDはreducerを並列化する。さらに、最新版では2つの工夫でmapperの並列性を向上させている。 並列flusher mapper関数によって出力されたkey-valueペアは内部のオンメモリバッファにキャッシュされ、内部の一時ストレージに一定の頻度でフラッシュされる。従来版では、並列mapperオプションが指定されていたと