安価な3Dプリンタやオープンソースハードウェアの登場、高価な工作機械を利用できるコワーキングスペースのオープンなど、日本でもハードウェア・スタートアップの活動を後押しする環境が整い始めている。しかし試作と量産の間に「高い壁」があるのは今も昔も変わらない。求められる設計や製造の精度が格段に高くなり、資金も必要になるからだ。 めざましカーテン『mornin’』(モーニン)を開発したロビットはこの課題を見事克服し、わずか1年で製品を世に送り出すことに成功した。その秘密はどこにあるのか。CEOの高橋勇貴氏とCTOの新井雅海氏に聞いた。 モノ作りを愛する理系学生が集い創業 ロビットが開発と販売を行う『mornin’』は、カーテンを自動で開閉させる装置だ。既存のカーテンレールに簡単に取り付けられ、起床時間の設定などはすべて、手持ちのスマートフォンを通して簡単に行うことができる。めざまし時計では得がたい