全国的に成人式が催された9日、成人することに異議を唱える新成人約800人が東京・練馬公会堂に集い「未成人式」を開いた。参加者は「大人になっても何も良いことなどない。子どもでいることの何が悪いのか」と訴えたあと、成人式を行っている都内各地の会場を回り、集まった新成人たちに子どもジュースの定番である「マミー」をふるまった。 未成人式を企画したのは、都内の大学に通う宇崎豊さん(21)。宇崎さんは昨年地元で成人式に参加したが、20歳になった途端、大人になることを強要するような世間の空気に違和感を覚えたという。 「成人しても年金や税金などさまざまな義務や負担が押し付けられるばかり。見返りとして参政権や飲酒喫煙などの権利が認められると言うが、参政権などいらないから、年金や税負担をゼロにしてほしい」と話す。 昨年11月、宇崎さんが二十歳以降でも、子どものままでいることを誓う「未成人式」の開催を呼びかけた