伝説 1977年4月25日、午前10時40分。ニュージーランドのクライストチャーチの南東約105キロ沖で、大洋漁業のトロール船・瑞洋丸が謎の生物の死骸を引き揚げた。のちにニュージーランドと新しいネッシーをかけて「ニューネッシー」と呼ばれるものである。 船員たちは当初、クジラか甲羅の取れた亀ではないかと思っていたが、ワイヤがかけられ、クレーンで甲板上へ吊り上げられると様子が違うことに気づいた。全長約10メートル、小さい頭、長い首、太い胴体、前後の大きなヒレは既知の生物と明らかに違う。 「ネス湖のネッシーと違うか」、「ネッシーの仲間だ!」 何人かの船員がそう言い出すと、船内は大騒ぎになった。しかし、このニューネッシーの死骸は強烈な腐敗臭を放ち、死骸から垂れた腐った脂肪分はまるで納豆のように糸を引きながら甲板上を汚染していた。 瑞洋丸は食品を扱う船である。このような腐った死骸をいつまでも置いてお