「輝く女性の活躍」や「ウーマノミクス」が声高らかに叫ばれる一方で、女性の貧困が広まっている。2014年に厚生労働省が発表した日本の相対的貧困率の推移によると、2012年の日本の相対的貧困率は16.1パーセントと、国民の6人に1人が貧困層にあたる。そのうち、単身女性の3人に1人が貧困と言われており、その理由として家事、育児や介護等のために就業中断が生じやすいこと、給与所得が男性に対して低いこと、非正規雇用の割合が高いことなどの就労環境によるものがある。 前述の日本の相対的貧困率は、OECD加盟国中、世界第2位。かつて、1億総中流社会といわれた日本が、世界最低レベルの格差社会となっていることについて、OECDは「危険な状況」であると警鐘を鳴らしている。 そんな中、ごく平凡な生活を送っていたひとりの女性が、リストラされてから、生活保護を受給するまでの過程やそのノウハウを赤裸々に綴った『失職女子。