ドレッシング不要、塩を吸収して育つ南ア産植物 2008年03月02日 佐賀大教授が栽培法を開発した南アフリカ原産の植物「アイスプラント」の商品化が、着々と進んでいる。商品名はスワヒリ語で氷や結晶を意味する「バラフ」。同大やOBらが東京や大阪のデパートで販売したところ、評判は上々。増産のためのベンチャー企業も設立され、佐賀発の特産品として認められ始めた。 塩を吸収して育つ「バラフ」。プチプチとした食感が魅力 栽培法を研究してきた佐賀大農学部の野瀬昭博教授(熱帯作物改良学)と、門下生でベンチャー企業「農研堂」(神埼市)の下田敏史社長(29)らが命名した。葉の表面の透明なつぶをかむと酸味と塩味が広がり、ドレッシングもいらない。カルシウムのほか疲労回復に役立つとされるリンゴ酸やクエン酸も含んでいるという。 塩分の強い土壌でもよく育つことから、野瀬教授が85年、土壌改良用に活用できないか着目。欧州で