9年前、東京のアメリカ軍横田基地近くで砲弾が爆発したゲリラ事件の裁判で、2審の東京高等裁判所は、過激派「革労協反主流派」のメンバーに1審に続いて無罪を言い渡しました。 「革労協反主流派」のメンバーの沼田豊綱さん(71)は2013年、アメリカ軍横田基地に向けて時限式の発射装置を設置し、砲弾を発射させて爆発させ、その翌年、埼玉県川口市でビルに砲弾を発射したとして、爆発物取締罰則違反などの罪に問われました。 懲役30年の求刑に対し、1審の東京地方裁判所は無罪を言い渡し、検察が控訴していました。 9日の2審の判決で、東京高等裁判所の大善文男裁判長は「発射装置が製造されたとされるマンションの部屋からは被告の指紋が多数検出されているが、被告はその部屋に一時期住んでいたので不自然ではなく、指紋がついていたからといって開発に携わっていたとは認められない。装置を設置したという証拠もない」として1審に続き、無