川崎市は、外国ルーツの市民に対する電子掲示板やブログへの投稿計73件について、ヘイトスピーチ(不当な差別的言動)だとする市差別防止対策等審査会の認定を元に、サービス運営者に拡散防止措置として削除を求めたと発表した。1回の要請数としては過去最多となった。 削除を求めたのは電子掲示板「5ちゃんねる」を運営するロキテクノロジー、「ライブドアブログ」のライブドア、「アメーバブログ」のサイバーエージェント。 要請は20日付。市によると、5ちゃんねるの46件、アメーバブログの1件はすべて21日までに削除されたという。 削除要請は累計232件だが、実際に削除されたのは108件で5割未満にとどまっている。短文投稿サイト「X(旧ツイッター)」に対してはこれまで、91件を削除要請したが、実施されたのは8件だけだという。市の担当者は「差別拡散を放置はできない。これからも粘り強く要請を続けていく」と話している。【