マヤの伝統医療に学んだ経験をまとめた著書「呪医とPTSDと幻覚キノコの医療人類学」を手にする宮西照夫さん=和歌山県美浜町で、福田隆撮影 年が明けるなり、石川県の能登地方で大きな地震が起きてしまいました。ニュースから目が離せない日々が続きます。 発生翌日の2日、心がざわつく中、美浜町の精神科医、宮西照夫さん(75)にお会いしてきました。宮西さんは自宅の離れで、引きこもり経験者たちの社会参加を支援するNPO法人「ヴィダ・リブレ」を運営しています。利用者は20~30代の男性を中心に25人ほど。「なかなか就労先が見つからなくて……」とぼやいていました。 宮西さんの取り組みの背景には、中米のメキシコ、グアテマラでの経験があります。約半世紀に及ぶ歩みをこのほど著書「呪医とPTSDと幻覚キノコの医療人類学 マヤの伝統医療とトラウマケア」(遠見書房)にまとめました。今回私が訪問した主な目的が、集大成と言え
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