中教審特別部会がまとめた教員確保策をめぐるNHKの報道に対し、文部科学省が「中教審の議論の内容に触れない一面的な報道」などと抗議する文書を出したことについて、盛山正仁文科相は24日の閣議後記者会見で「報道機関に圧力をかけようということではなく、多面的、公平公正に取り扱う報道をお願いしたものだ」と述べた。 文科省が抗議したのは、NHKが公立学校教員の給与体系を「〝定額働かせ放題〟ともいわれる枠組み」と報じた13日のニュース。盛山氏は、文書を出した理由を「教員の給与制度の背景や中教審の議論に触れることなく、定額働かせ放題の枠組みと言及するにとどまっていた」と説明した。 教員に残業代の代わりに月給の4%相当の教職調整額を上乗せする給与体系をめぐっては、教員や学者らから、管理職に勤務時間を減らす動機が働かないとして「定額働かせ放題」という言葉を使った批判も出ていた。