日本では沖縄以外の日本に広く分布する。国外では世界の北半球の温帯から熱帯域の高山にまで見られ、分布は広い。そのため変異も多い。 名前の由来は日影の葛で、日なたに出ることを意識した名との説もあるが、よくわからない。日陰の葛と当てる場合もある。湿った日なたの傾斜地によく生えるが、あまり湿地には出ない。林道周辺などでよく見かける。 本種の変異としては、以下のようなものがある。 ナンゴクヒカゲノカズラ var. wallichianum Spring 葉がやや硬くて胞子のう穂の柄がより高いもの。四国、九州。 ヒカゲノカズラ属にはこの他にも匍匐性のものがあるが、多くはより短く平らな葉をもち、茎に沿うものが多いので、ブラシのような見かけにならないものが多い。ブラシのように見えるものとしては、以下のようなものがある。 ミズスギ L. cernuum L. 這っている見かけはヒカゲノカズラによく似ているが