更新日:2022年12月16日 国や地域によって食生活はさまざまであり、食品からとるトランス脂肪酸の量も大きく異なります。各国や地域の行政機関は、その国や地域の食生活や疾病等の状況に応じて、人々が健康的な食生活を送るための対策を検討しています。 世界保健機関(WHO)は、生活習慣病を防ぐための目標として、食品中のトランス脂肪酸から摂取するエネルギー量を、総摂取エネルギー量の1%よりも少なくすることを示しています。また、油脂を加工するときにできるトランス脂肪酸を減らすための行動計画「REPLACE」を公表し、2023年までにトランス脂肪酸の低減を進めるよう各国政府に呼びかけています。 WHOは、REPLACEの1つの要素として、食品中のトランス脂肪酸の規制を重視しており、特に食品中のトランス脂肪酸濃度の上限値の設定や、部分水素添加油脂の食品への使用の規制を推奨しています。こうした規制を導入す