2015/11/16 「新国立競技場」の問題は国民的な関心事としてメディアが大きく取り上げ、結局は白紙に戻された。五輪のエンブレムといい、スポーツの側に「プロジェクトを進める能力」の稚拙さが露呈された格好だ(「白紙撤回」は2015年の流行語大賞の有力候補だろう)。 「プロジェクトを進める能力」とは、端的に言えばマネジメントのことである。受験英語で“manage to 〜”というのを「なんとか〜する」と習ったはずだ。 マネジメントとは、「組織が目的を達成する方法」のことである。ドラッカーも「マネジメントは成果から定義される」と明言している。方法は「目的/成果」から定義されるのだ。 Howでは根本的解決にならない 実はこのわかりきった常識が、現実にはなかなか機能しない。現代の病の一つが、「方法の自己目的化」という主客転倒の問題だ。問題解決にあたり、「どのように解決するか(=How)」から入って