自動車は、移動を目的としながら、人の命さえあずかるもの。自動車を支える部品に求められるのは「普通の品質」ではなく「究極の品質」である。 現在38の国と地域に展開し、従業員数15万人を擁する世界最大規模の自動車部品メーカー、デンソー。世界で選ばれる同社の部品は、どのようにして品質を確立し、はばたいたのか、インフォグラフィックでひも解く。
2016/8/16 世の中にある「無駄」を有効活用してビジネスを生む「サーキュラー・エコノミー」という新成長戦略が注目を集めそうだ。商品やサービスを再生・再利用したり、遊休資産を有効活用したりするビジネスモデルのことで、2030年までに世界で4兆5000億ドルのマーケットをつくるという。果たしてこのビジネスモデルは何なのか。この分野に精通するアクセンチュア戦略コンサルティング本部の高橋信吾氏に聞いた。 デジタル時代の新成長戦略 ──「サーキュラー・エコノミー」は世界中で注目されている経済モデルとのことですが、まず背景には何がありますか。 高橋:サーキュラー・エコノミーを語る前に、背景にはデジタル化が生む経済、デジタルエコノミーの勃興があります。 アクセンチュアは主要11カ国、13の産業でデジタルへの投資方法について、調査・分析を行い、その結果、デジタルの活用によって2020年までに世界で2
2016/5/20 早稲田大学大学院ファイナンス総合研究所顧問の野口悠紀雄氏は、日本を代表する構造改革派の経済学者だ。 一方、1993年に刊行しベストセラーになった『「超」整理法』など、一般ビジネスマンの役に立つ仕事術の本を多数発表してきた、いわば「生産性アップの鬼」である。 そんな野口氏が次に着目したのは、スマートフォンの音声入力だ。iPhoneのSiriや、Androidに「OK Google」と語りかけるCMが有名だが、野口氏は「音声入力は文章を書く方法を劇的に変える」という。今月20日には「1冊まるまる話して書いた」という本『話すだけで書ける究極の文章法』を発刊した。 そこで今回、野口氏に、音声入力によって変わる仕事スタイルと、その具体的方法について聞いた。 野口 悠紀雄(のぐち・ゆきお) 早稲田大学大学院ファイナンス総合研究所顧問 1940年東京生まれ。1963年東京大学工学部卒
2016/5/7 SPEEDA総研では、SPEEDAアナリストが独自の分析を行っている。一般的にコンテンツ産業に属するものはたくさんあるが、日本においてアニメは重要な位置を占めている。今回は、日本のコンテンツ産業とアニメの業界構造に触れながら、今後の方向性について考える TVアニメと製作委員会方式の発展 日本のコンテンツ産業においてアニメは重要な位置を占めているが、そのビジネスモデルは非常に複雑な権利構造を有する。 その要因の1つとして、現在のアニメ製作は、製作委員会方式が主流であることが挙げられる。 従来のTVアニメは、TV局、広告代理店、スポンサーとアニメ制作会社が、番組として共同企画もしくはアニメ制作会社の企画を採用するという形でつくられていた。 この場合、作品の著作権者は主にアニメ制作会社であった。 一方、製作委員会方式は、1995年に放送が開始された「新世紀エヴァンゲリオン」(エ
2016/1/21 うわさは、横浜隼人高校硬式野球部を率いる水谷哲也の耳にも入ってきた。 「もっと野球を教えたれよ。そんなことをしているから勝てないんだって、よく言われました」 気配りや心配りに重きを置いた水谷の指導哲学は、高校生を人として大きく成長させるが、野球だけをとってみれば回り道になる。「勝利を目指す集団に、人間づくりの指導は足かせだ」という世間からの意見は少なくなかった。 私学=野球学校の宿命 なぜ、そう言われてしまうのか。 それは、横浜隼人が私学であるからだ。 高校野球が教育の一環であるなら、部活動において、公立である、私立であるというすみ分けは存在すべきではないと個人的には思うが、肥大化した高校野球の全国大会「甲子園」においては、私学は勝利を至上命題とされた「野球学校」という位置付けになっているのが偽らざる事実なのだ。 どれだけ水谷監督が子どもたちの将来を願った指導哲学を貫い
2016/2/4 新しい時代の息吹を感じたのは、昨夏の甲子園1回戦でのことだった。 名も知れぬ三重県の県立高校が甲子園出場を果たし、春夏合わせて3度全国制覇の強豪・智弁和歌山を破ったのだ。 それも「ミラクル」に象徴されるような劇的な戦いを演じたわけではなく、先制され、追いかけ、同点にして中盤以降は力で押し切る。まるで横綱相撲のような野球で大金星をつかんだのである。 若手指揮官のつくりあげたチーム スーパースターは一人としていなかった。 特殊なフォームを駆使したピッチャーがいたわけでもなかった。 あるとしたら、選手たちが落ち着いて戦っていたことくらいだ。 そんなチームをプロデュースしたのが、38歳の若き指揮官・宮本健太朗である。 人格が良い人は勝ち切れない? 津商業の監督に就任して6年、前任の白子高校でも普通の公立校を県大会上位進出に導くなど、三重県では若手のリーダー格として高い評価を受けて
あなたはいくつ知っていますか? いまや時価総額3310億ドルのオンライン通販最大手、アマゾン・ドット・コムは、過去数十年で最も成功した企業のひとつだ。1997年の株式公開以来、同社の株価は驚愕の710倍に跳ね上がっている。 今回は、アマゾンに関して、あまり知られていない19の事実をご紹介しよう。 (1)アマゾンはまだ成長の初期段階にあるのかもしれない。 考えていただきたい。米国勢調査局によると、米国におけるEコマースによる売上高はいまのところ総小売売上高の7.4パーセントを占めているにすぎない。この割合は2006年以降、着実な増加傾向にある。2006年において、オンライン売上高が総小売売上高に占める割合は2.8パーセントだった。 (2)アメリカ人の10人に1人(正確には総人口の10.7パーセント)が「Amazonプライム」会員になっている。 さらに驚くのが、プライム加入者は、年間で平均12
2015/11/21 時代を切り取る新刊本をさまざまな角度から紹介する「Book Picks」。隔週金曜日は、話題の新刊著者インタビューを前後編に分けて掲載する。今回取り上げるのは、『現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結』。「自工程完結」とは聞き慣れない言葉だが、これが過去最高の営業益を更新しつづけるトヨタの新たな生産性向上の取り組みであり、製造現場のみならずホワイトカラーまでをも巻き込んで驚くべき成果を上げていると聞けば、NewsPicks読者なら耳を傾けないわけにはいかないだろう。自工程完結とはいったいどのような施策なのか。どのような経緯で始まり、トヨタの職場にどのような変化をもたらしているのか。施策の旗振り役として取り組んできたトヨタ自動車の佐々木眞一氏に、詳しくお話を伺った。 前編:トヨタが取り組む「ホワイトカラーのカイゼン」 正しいマニュアルなら、マニュアル人
2015/11/21 2015年ラグビーW杯、世界ランキング上位の南アフリカへの劇的な勝利に始まり、3勝1敗という好成績を収めたラグビー日本代表。わずか3年で世界の強豪国と互角に戦えるチームをつくりあげたエディー・ジョーンズ氏のチームマネジメント哲学とは何か。インタビューでエディー流マネジメントに迫る(※本インタビューは2015年7月7日に行われたものです) 縁あって始まった日本での仕事 ──まずは日本代表ヘッドコーチ(HC)に就任されるまでの経緯を教えてください。 ジョーンズ:私は33歳で現役を引退し、コーチに転じました。1996年に日本の大学でコーチングをした経験もあります。 その後は、オーストラリアのトップクラブチームをはじめ、母国オーストラリアや南アフリカの代表チームにも携わりました。 イングランドのクラブチームでコーチングを行っていたときに、それまでも関係が続いていた日本の某社会
2015/11/16 「新国立競技場」の問題は国民的な関心事としてメディアが大きく取り上げ、結局は白紙に戻された。五輪のエンブレムといい、スポーツの側に「プロジェクトを進める能力」の稚拙さが露呈された格好だ(「白紙撤回」は2015年の流行語大賞の有力候補だろう)。 「プロジェクトを進める能力」とは、端的に言えばマネジメントのことである。受験英語で“manage to 〜”というのを「なんとか〜する」と習ったはずだ。 マネジメントとは、「組織が目的を達成する方法」のことである。ドラッカーも「マネジメントは成果から定義される」と明言している。方法は「目的/成果」から定義されるのだ。 Howでは根本的解決にならない 実はこのわかりきった常識が、現実にはなかなか機能しない。現代の病の一つが、「方法の自己目的化」という主客転倒の問題だ。問題解決にあたり、「どのように解決するか(=How)」から入って
2015/11/7 前回の記事で、オランダ、ベルギー、ドイツのタレント育成システムについて触れました。 それでは日本のサッカー界においてはどのように選手育成が行われているのでしょうか。 育成年代チーム保有の義務 まず、Jリーグ各クラブのアカデミー(若手選手育成機関)の制度設計について確認します。 Jリーグは、リーグに参加する資格条件として「Jリーグクラブライセンス」を設けており、その中で「ライセンス申請者(クラブ)は U-18チーム、U-15チーム、U-12チーム、U-10チームを保有するか、関連する法人内に保有しなければならない」ことを定めています(クラブライセンス交付規則第33条第2項)。 ただし、このうちジュニア年代(満12歳以下)に該当するU-12チームおよびU-10チームについてはサッカースクールまたはクリニックで代替できると規定されており、実際にこのカテゴリ(いわゆる第4種)の
2015/11/6 野球とデータは、切っても切り離せない関係にある。 選手やチームの成績は打率や本塁打数、得点圏打率、勝率、防御率、奪三振数などと項目ごとに細かく数字で表され、「パワー」「スピード」「勝負強さ」「安定感」という能力が万人にわかるような形で評価される。そうしたデータはチームの作戦構築で重視される一方、数字や記録を眺めているだけで楽しめるというファンも少なくない。 近年は「マネーボール」で有名になったセイバーメトリクスという分析手法や、今季のポストシーズンで話題を呼んだPITCHf/xというトラッキングシステムが日本球界でも導入され、今後、野球におけるデータ活用の重要性は一層高まっていくだろう。 では、現場でデータはどのように活用されているのだろうか。 「技術指導しないコーチ」の任務 10月23日、日本スポーツアナリスト協会が「IT時代の野球のミカタ−−データで紐解く新常識」を
2015/10/29 果たしてビジネスパーソンは朝食を食べるべきなのか。横浜DeNAベイスターズの管理栄養士・乙坂紀子さんのアドバイスは「時間差で食べる」ことだった。 第1回:教科書には書いていない。プロ野球の食事情 第2回:衝撃のチョコボール事件。選手の食生活を変える5つのコツ 第3回:食事に大事なのはテンション。ビールで晩酌にも大きな意味 横浜DeNAベイスターズで管理栄養士、調理師として働いている乙坂紀子さんは、勤続12年になる。今は広い視野でチームの全般的な栄養・食事の管理や、その仕組みづくりをする立場となる一方で、選手への直接的な指導として入団1年目のルーキーを特に対象として取り組んでいる。 そのルーキーへの指導の初めの段階で、「自分が食べたベストな食事」を写真に撮ってきてもらう、というものがある。写真を見ながら各選手と話をしたうえで、それぞれに合った食事指導の指針を立てていく。
2015/10/21 荒木重雄。プロ野球の世界でこの名前を知らない人はいないだろう。 2005年に千葉ロッテマリーンズに入団。事業本部長としてチーム改革を支え、その年に31年ぶりのリーグ優勝と日本一を果たした。アイデアマンとしても知られ、スタジアムを試合観戦だけではなく「8時間滞在型ビジネス」に変えた人物としても知られる。現在は“侍ジャパン”の事業戦略を担当している。 その荒木氏、2008年から2009年までロッテ球団に在籍しながら日本サッカー協会の広報委員を務めるなど、異例の経歴も持つ。サッカー界以外の人物から学ぶ特別編の第1弾として、ロッテ球団で行った数々の改革について話を聞いた。 荒木重雄(あらき・しげお) 1963年9月9日生まれ。1986年にIBMに就職し、ドイツ系通信会社の日本法人代表を経て、2005年に千葉ロッテのフロント入り。その後、パシフィックリーグマーケティングで取締役
2015/10/17 アメリカ国内外のオンラインニュース関係者が集結し、ジャーナリズムのイノベーションや最新事例を議論する年次イベント「ONA15」が9月24日から3日間、米カリフォルニア州ロサンゼルスで開かれた。ニューヨーク・タイムズ、CNNといったメディアのほか、バズフィード、クオーツなどの新興メディア、グーグルやツイッターなどの企業も参加した。テクノロジーの進化はジャーナリズムをどう変えていくのか。特に注目度が高かったトピックから、最前線で起きている変化を紹介する。4日連続全4回。 第1回:米オンラインニュースの最前線を追え―― 最新テクノロジーが変えるジャーナリズム 第2回:Google Newsのトップが語るジャーナリズムとテクノロジーの共生 第3回:女性ジャーナリストを取り巻く、ネット上の深刻化するセクシュアル・ハラスメント ウエアラブル端末への高い関心 「アップルウオッチ?
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