欧州の最高資格を持つ日本人コーチが解説 ロシアW杯での日本代表は、テクニカルスタッフ全員が日本人という陣容で3度目の16強進出を果たした。しかし、大会終了後には外国人監督か、日本人監督かの議論が巻き起こった。その解を探る手がかりとして、欧州と日本の指導者ライセンス制度の違いに着目。UEFA監督資格の最高ランクであるプロライセンスを取得している数少ない日本人指導者の濱吉正則氏に、UEFAの監督ライセンス制度の仕組みを解説してもらうとともに、日本のライセンス制度の課題について意見を聞いた。 UEFAライセンス制度の狙い 加盟国の国内ライセンスが、UEFAライセンスと連動しています ── 今回は、日本と欧州の監督ライセンスについてお話をうかがいます。まず、濱吉さんの持つUEFAプロライセンスとはどういうものなのか教えてください。 「UEFAライセンスはUEFA加盟国で監督をするのに必要な資格で、