ブックマーク / cruel.org (6)

  • 月刊アスキー:世界のフラット化できない部分

    世界のフラット化できない部分とは 月刊『アスキー』 2006/11月?(復刊一号) 山形浩生 要約:フリードマン『フラット化する世界』は原書刊行時に、粗雑で中身がない、と批判を受けている。かれのフラット化は、自分の旅している豊かな部分だけの話であって、それ以外のかなり広い世界は、眼中にない。9.11の真の教訓は、人はそうした見ていない、見えていない部分に復讐されるということだったが、フリードマンにそれが見えているのかどうか。 『フラット化する世界』の原書が初めて出たとき、イギリスの The Economist にかなり否定的な書評が載った。基的にこのは、世界がIT技術その他で昔より小さくなり、グローバル化が進展しつつあってその流れは止まらないんだからどうやって利用するかを考えなさい、というだけの話を、数百ページにわたりひきのばしただけで、その記述も(そもそも「フラット/平ら」というのを

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    kkbt2 2015/07/20
    「いわば人間の情報処理量の限界が、地球のフラット化に歯止めをかけるんじゃないか」
  • ISISについて:池内恵と対談

    イスラム国躍進の構造と力 『公研』2014年10月号 「対話」 池内恵 VS 山形浩生 山形:イスラーム国の人たちの言動や行動を見ると、ずいぶんと前近代的で昔に戻ったかのような印象を受けます。その一方で彼らの意識には、中東の民主化への動きとも言える「アラブの春」が大きく関係しているのだと思います。池内さんは今回のイスラーム国の登場と「アラブの春」の関係をどのように捉えていらっしゃいますか。 池内:「アラブの春」が一回りしたことで中東地域に生まれた環境は、イスラーム国にとって非常に都合の良いものになりました。その環境と言うのは、中央政府の揺らぎ、弱体化であり周辺領域の統治の弛緩です。そこに、元来イスラーム国が依拠するイスラーム過激派の戦略論がぴたりと合わさった。9・11テロに対して、アメリカは大規模な対テロ戦争を展開し、イスラーム過激派は軍事的にも情報的にも経済的にも追い詰められました。それ

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    kkbt2 2015/02/02
    「内戦のような状況下ではある種の用心棒は重宝」「権力の空白地域では、イスラームというのはある種の初期化」「イスラームは「正しい道はこれだけだ。選択肢はこれしかない」と方向づけてくれる」
  • クーリエ連載;エコノミスト紹介、自由のためなら人が死んでもいい

    (『クーリエジャポン』2007/12号 #38) 山形浩生 この連載の開始時に、『エコノミスト』がえらいのはかれらにちゃんとした主張があるからだ、と述べた。多くのメディアは、たとえば朝日新聞や『諸君!』などのように明らかに特定の立場がある場合ですら、客観公正中立というポーズを一応は保とうとする。自分の立場や主張をきちんと述べることはない。 そしてまた、それは当のメディアにとってもよいことなのかもしれない。一部の新聞には「社説」という欄があって、自分たちの立場を一応は表明しようとしている。でもそこに書かれるのは通常はその新聞の中で最もどうしようもない駄文で、まともな理屈もなければろくに勉強した形跡もない、単なる年寄りの変な思いこみが書かれているだけのケースが多い。 だが、この雑誌はちがう。それを如実に見せつけたのが、次の一文だった。 自由の当のコスト 「やつらはわれわれの自由を憎んでいるん

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    kkbt2 2011/06/04
    「漠然とは思っていたことを具体的に考えざるをえなくなった。意見のちがう相手(たとえばぼく)にすら、思考と決断をうながす――これぞまさに本来の論説が果たすべき機能だ」
  • トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』についての読売新聞書評について、… - Irresponsible Rumors 2010

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2010/11 デリーでイタメシをべていたら(もう5日にわたりインド飯ばかりが続いて、さすがに飽きたんだよね)、店内でこてこてのアミターブ・バッチャンのインド映画をやっていて (写真は超お美しいアシュワリー・ライ様なり)、それで店員さんと少し話をするうちに、かのラジーニー「躍るマハラジャ」カントの話になって、かれはすっごい儲けていて出演料はシャルーク・カーンの優に倍、しかも地元では学校や病院や慈善事業を山ほどやっていて、もう神様的な存在だとか(比喩でなく、貧乏人はみんなラジーニー・カントに祈るんだって)。 これはある意味で、所得分配のジニ係数の非常な歪みの反映ではあるんだけれど、一方でラジーニー・カントの所得が平

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    kkbt2 2010/11/17
    「世界的に、経験的にわかっていることなんだが、貧乏人は意外に寄付する。金持ちは寄付する。でも中流階級は寄付しないのだ」
  • Irresponsible Rumors 2007年後半 - 息をつく間もなくジャカルタ。だがその前にインドで書いた、総選挙に関する予測がまるっきりはずれてしまってがっくり。

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2008年以降はこちら 2007/12 I don't know why, but Dubai doesn't seem to agree with me. Last time I was there, it was Friday, and everything was closed, I got the gate slammed in my face at the money losing Burj Al Arab Hotel. This time, it was Wednesday, but it was an Islamic holiday "Eid something something", and aga

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    kkbt2 2007/11/13
    この記事には自分も脱帽した。すごすぐる
  • Magazine ALC コラム 2006/10

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 7 回 技術移転と「フランス人の箱」 月刊『マガジン・アルク』 2006/10号 要約:フランス技術者は日の発電事業者に「これには触るな」とブラックボックスを残していった。それに敢えてさわり、そのブラックボックスを自分のリスクでなくしたとき、日の電力技術は独立できた。教育はしばしば教えたことを暗唱できればおしまいだと思われがちだけれど、教育当にめざすべきなのは、生徒が自分たちの教えたことを超えて、ときにはその知識で刃向かってくれることなのだ。 前回に続いて、日が途上国だった頃の話と、その日が受けた技術移転の話をしようか。そもそも技術移転とは何をめざすべきなんだろうか、という話とともに。 もちろん表面上は、技術移転は技術を学んでくれればいい。電気だったら、オームの法則と安全な工事方法をおぼえて等々。教科書に書いてある通りに学んで、卒業試験

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    kkbt2 2007/06/04
    イイハナシダナー
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