沖縄発の書籍のみに特化したユニークなラインアップで、プレオープンから注目を集めていた電子書籍販売サイト「沖縄eBooks」。沖縄eBooksは、どのようないきさつを経て生まれたのか。また、そこには電子書籍ビジネスを考える上で重要な何かが隠れているのだろうか。運営元である近代美術に聞いた。 「沖縄の本は県民の財産。誰も電子書籍化してくれないのなら、うちがやろう」――沖縄発の書籍のみに特化したユニークなラインアップで、プレオープンから注目を集めていた電子書籍販売サイトが「沖縄eBooks」だ。 沖縄eBooksには、ウチナーンチュ(沖縄人)しか知らない地元の観光情報はもちろん、沖縄そばに限定したグルメガイド、SPAMやゴーヤーだけの料理本といった、県外では手に入れることが難しい特徴的なタイトルが並ぶ。中でも、沖縄唯一の月刊写真ニュース誌「オキナワグラフ」は、1958(昭和33)年の創刊号からの