人民元の対ドル相場上昇が加速し、1ドル=6元台への突入が目前に迫った。 27日には05年7月の為替制度改革後の最高値を更新した。 一方、27日の上海総合指数は節目となる3500ポイントを割り込んだが、28日には大幅反発。 3580.146ポイントと3500ポイント台を回復している、というのが現在の状況だ。 2005年末に、会社法、証券法などが改正され、いわゆる投資家保護の方向性を持つに至った上海市場だが、一貫して世界経済からの信頼は得られていなかった。 上海市場は、2006年にわずか1000ポイントに過ぎなかった株価が、一時は6000ポイントまで上昇するという異常事態になったこともあったが、ここに来て、ようやく3500ポイントという水準まで是正されてきている。 今後の中国・上海市場の動向について、私は次の4点において大きなマイナス要因が響いてくると考えている。 1.米国の景気が落ち込んでい